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(ひいらぎ)

モクセイ科の常緑高木。高さは3メートルほどにもなります。
葉の形はクリスマスケーキなどでお馴染みの鋭い刺の付いたもので、
暗い紫色の実をつけます。
クリスマスの飾りとして用いられている柊はモチノキ科の別の種類のもので、
セイヨウヒイラギと呼ばれお馴染みの赤い実をつけます。
 
北欧では、柊は森に生えているすべての木の中で最も尊い木とされています。
王冠の印にも使われ、国王を象徴する樹木とされています。
柊の刺のある葉は、キリストが被せられたいばらの冠と受難を、赤い実は
キリストの流した血を表わし、そのことからクリスマスに用いられるように
なりました。
クリスマスに教会で飾られた柊を持ち帰って自分の家の部屋に飾ると、
その部屋は翌年中、幸せで清らかになるといわれています。

Holly
羊飼い (ひつじかい)
イエスの誕生を耳にした、最初の人々。
当時のイスラエルでは、牧草を求めて羊を追う遊牧の生活を理想とする
伝統がありました。
しかし、羊飼い達の大半は自分の羊を持たない雇い人で、雇い主の羊を
野獣や盗人の危険から守るため、夜通し見張りをしていした。
そして、「救い主誕生の知らせ」は、そのような、けっして楽ではない
生活を送っていた人々に、最初に伝えられました。

Shepherd
ヒンメリ (ひんめり)
麦わらを正八面体に編んだモビールをヒンメリといいます。
昔は豊作祈願のために大きなヒンメリが作られ、また、麦の蓄えが底を
つかないようにと、ヒンメリを夏至の祭まで吊るしておく地方もあった
といわれています。
フィンランドでは、ヒンメリにろうそくを飾っていたこともあります。
暗く寒い冬に、部屋の中で明るく輝くヒンメリは、クリスマスツリーの
ような存在だったのでしょう。

Himmeli
ピックヨウル (ぴっくようる)
フィンランド語で「小さなクリスマス」という意味の言葉。
これは80年来続いているフィンランドの大切な行事で、国内のすべての
会社や団体では必ず催されています。
クリスマスやイブを家族と共に過ごす彼らが、ピックヨウルでは職場の
仲間たちと、あるいは友人たちと会話や食事、音楽などを共に楽しみ、
親睦を深めるのです。
日本における忘年会や納会といったものが、これに当てはまると考えて
良いでしょう。

Pikkujoulu
ファーザー・クリスマス (ふぁーざー・くりすます)
イギリスでは、クリスマスにプレゼントを配りまわるお爺さんのことを、
サンタクロースではなくファーザー・クリスマスと呼び、親しんできました。
ファーザー・クリスマスは農耕の神様がその起源といわれています。
そして、着ている服は赤いものだけではなく、緑の服であったり、柊の
葉を頭に飾ったり、子どものように背が低かったりと、その姿には色々な
バリエーションがあります。
また、サンタクロースの役目をするのは、お爺さんたちだけではなく、
ロシアのバブーシュカ、イタリアのベファナ、ドイツのホレなど、
お婆さんたちもたくさんいます。

Father Christmas
(ぶた)
フィンランドではクリスマスディナーのメインディッシュとして
ヨウルキンクという、豚で作ったハムを食べる習慣がありますが
なぜ、クリスマスに豚肉を食べるようになったのでしょうか。

イエスが生まれた時、東方から三賢者がやって来ましたが、その時に
動物たちもその誕生を祝おうと、贈り物を持って集まってきました。
牛はミルクを、山羊は皮を、鶏は卵を、ろばは自分の背中を乗り物として
贈りました。
そこには豚もいたのですが、何も贈らずに鳴いているだけだったので、
罰として食べられてしまいました。
そして、その名残が現在まで続いているのでしょう。

PigヨウルキンクJoulukinkku
ぶどう (ぶどう)
ブドウ科の蔓性落葉低木。
教会の聖餐式で、ぶどう酒を「キリストの血」を表わすものとして用いるように、
ぶどうは、イエス・キリストを象徴する果実なので、クリスマスには欠かせない
ものとなっています。
また、蔓の部分はクリスマス・リースの素材として使用されたり、葉や果実を
デザインしたオーナメントも数多くあります。

Grapes
プディング (ぷでぃんぐ)
クリスマスのお楽しみの一つ、クリスマスプディングは、アドベントの
シーズンに入ったら作り始めます。レーズンやプラムなどのフルーツを
たくさん入れて焼き上げたこのプディングが、他のものと違う点。
それは、中に「きれいに磨いたコインを1枚入れておく」ということです。
食卓で切り分けた時に、このコインの入った一切れをを引き当てた人は
次の年の幸運が約束されるといわれています。

Pudding
プレゼント (ぷれぜんと)
世界で初めてのクリスマス・プレゼントは、東方からやってきた三賢者(注)がイエスに贈った、
金、乳香、没薬です。
子供たちや船乗りの守護聖人として親しまれている聖ニコラスは、子供たちのために、
さまざまな奇術をプレゼントしました。
 
現在では、12月24日にプレゼントを贈るところが多いようですが、12月5日の夜は
聖ニコラスの日といわれ、この日に彼は天からろばに乗ってプレゼントを
持ってきてくれるのだそうです。
そして、子供たちは、暖炉の前に靴や靴下を置いて彼が来てくれるのを待つのです。
 
プレゼントは、昔はツリーに飾られていました。りんごや人形など、小さいものを
包装しないまま飾っていたようです。現在のオーナメントのような感じですね。
その後、だんだんプレゼントが大きくなり重くなるにつれ、ツリーからはずされ、
紙に包んで下に置くようになりました。

(注)「三賢者」は、新約聖書マタイ第2章では「占星術の学者」と表現されています。

Present
ヘロデ王 (へろでおう)
紀元前37〜4年のユダヤ王。イエスが誕生した時にユダヤの地を統治していました。
イエスが誕生した時に、ベツレヘムまでやってきた三賢者(博士)達が
ヘロデ王の許にやってきて「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は
どこにおられますか。」と尋ねました。
それを聞いたヘロデ王はイエスの存在が自分の地位を脅かすものとして恐れ、
ベツレヘム周辺に住んでいた2歳以下の男子をひとり残らず殺させてしまいました。
このことから「最も残虐な王」の1人としても知られています。

Herod
ベツレヘム (べつれへむ)
キリスト生誕の地とされている、エルサレム近郊の町で、ヨルダン西部に
位置しています。
ヘブル語では「ベツ」は「家」を、「レヘム」は「パン」を意味し、
2つ合わせて「パンの家」という言葉になります。
この事は、イエスが言っていた「私が命のパンである」という言葉に
重要な意味を持たせているようです。
また、「ユダヤの偉大な王」と呼ばれているダビデ王が、この町の出身で
あることから「ダビデの町」とも呼ばれています。

ヘブル語:旧約聖書の原文に用いられていた言語。当時のイスラエル
民族(ユダヤ人)が使用していました。

Bethlehem
ベファーナ (べふぁーな)
イタリアの子供たちに大人気の「ベファーナばあさん」は、1月6日の
公現祭の日に現れます。
1年間良い子にしていた子にはお菓子を、悪い子には炭を配っていくと
いわれています。

これは、イエスが誕生した時にお祝いに向かう途中の三賢者と出会い、
共に祝いに行かないかと誘われたベファーナが「家の中の掃除をしないと
いけないから・・」と断り、その後で思い直して彼らを追いかけたが
間に合わなかったという言い伝えに由来しています。

また、地方によっては、クリスマスに貰ったプレゼントをこの日まで
開けずにいたり、クリスマスとこの日の2回プレゼントを受け取ったりと
様々な形で伝わっているようです。

Befana
ベル (べる)
クリスマスツリーに飾るオーナメントとしても数多くの種類があるベル
(鐘、鈴)は古代社会において「魔除け」として使われていました。
はるか遠くまで響き渡る澄んだ音色が「邪悪なもの」を遠ざけるのだと
信じられていたのでしょう。
現在では結婚式などでお馴染みのように「幸せの訪れ」を告げるものとして、
クリスマスには欠かせないものとなっています。

Bell
(ほし)
イエス・キリストが誕生したときに、東方の国の夜空にひとつの大きな星が
輝きました。
そして、その輝きを目印に三賢者達はベツレヘムを目指していきました。
このエピソードから「星」はクリスマスのシンボルとなっています。
また。ベツレヘムの星が彗星だったという言い伝えもあることから尻尾の
ついた流星型のオーナメントもよく用いられます。

Star
ホワイト・クリスマス (ほわいと・くりすます)
雪の降るクリスマスを「ホワイト・クリスマス」と呼びますが、雪と
クリスマスを直接結び付ける根拠はないようです。
ただ、現在のクリスマスの元となったと考えられる「冬至の祭り」が
行われていた北欧や、キリスト生誕の地とされているベツレヘムがある
北半球ではクリスマスの時期には雪が振っていること、また、白い色は
聖なる色とされていることなどから、クリスマスと結びついていったと
考えられます。
そして、雪が持っているロマンチックなイメージと共に、人々の憧れと
なっていったのでしょう。

White Christmas
ボクシング・ディ (ぼくしんぐ・でぃ)
クリスマスの翌日(日曜日の場合は翌日に振替え)に、お店の使用人や
郵便配達人へ日ごろの感謝の気持ちを表すためにプレゼントを贈る日のこと。
贈り物(お金など)を箱に入れて(Boxing)贈ることから、この名前が
ついたようです。
また、この日は法定休日となっているので、静かなクリスマスの日とは
対照的に家族連れやカップル達が街へ繰り出し、商店街やデパートなどでは
年末の売り尽くしセールなどが始まり、ニューイヤーズ・ディまで賑やかな
1週間が続きます。

Boxing Day